2018.12.23 読了
高校生からわかる原子力 / 池上彰
原子力発電がいかに杜撰に管理されていて、責任不在のもと進められていたか については、本や新聞で目に入ってくる情報から多少知っていました
でも代替エネルギーの弊害やら原発輸出政策やら、知識がないから自分の頭で考えることができずにいました
ほとぼりが冷めるのを待っていたかのように、しれっと再稼働される原発や まだ新設をするつもりであるらしいことを知るにつけて、知らない(反対できない)自分がいやになっていた中で読んだ本です
読むまで知らなかったことは
戦時中、日本も原子爆弾の研究をしていたこと
ドイツが一番に原子爆弾を完成させることを憂いたユダヤ人が アメリカに製作勧告をしたこと
冷戦下のSALTやAMB条約の中身
中学の頃に習った冷戦下のSALTやAMB条約の理論のくだらなさにびっくりもしました
撃ち落せちゃったら核の抑止力がなくなるから、お互い 核兵器は撃ち落とせないようにしようね、ってことだったらしい
条約結んでも 破ってるのがバレたら堂々と破棄する国もあるくらいだから、国や国民を守るためには、二重 三重に疑ってかからねばならないと解りつつも、国家間の約束として なんてくだらないんだ、、、ってなる
2012年に出版された本なので、この時点で脱原発の方針を出してた国の進捗や施策について調べてみようと思います
「非常用ディーゼル発電機が原子炉より低い場所にあるという信じられない設計ミス」