佐々木典士(ふみお)さんの『ぼくたちは習慣で、できている。』 を読みました
佐々木さんの講演でハッとして 転職が進んだり 大きく影響を受けています。
>> 佐々木さんのブログ https://minimalism.jp/
今回の本は「習慣」をテーマに書かれています
佐々木さんは フリーランスながら早寝早起き、毎日決まった時間に図書館へ行って仕事をし、ジムに行き、 食事も毎食同じ内容、というお坊さんのような生活をしているので、 とても説得力がありました。
本書のメインは「習慣を身につけるための50のステップ」 ですが、グッと来た / ハッとしたものを少し抜粋
・毎日やるほうが簡単。何かをやめるときは「完全に絶つ」 方が簡単。 下げていいのは難易度であり、頻度ではない。
・例外を即興で作らない(事前に決めておく、その場で迷っちゃダメ)
・はっきりした計画は、選択という苦痛から解放してくれる( ソール・ベロー)
・・・そうなの。
ランニングも早起きも勉強も食事も、 毎日やってると続くけど、「 毎日は時間的に難しいから週に3回にしよう」とか考えたら最後。絶対続かない
「今日はやれなくてもまだ大丈夫」と後ろ倒しにして、結局毎週 木金土に連続でやらなきゃいけなくなり、 その義務感がストレスになって、辞めてしまう
佐々木さんの考察で面白いのは、いわゆる「 意志が弱いのが原因とされる行動」の諸悪の根源は「自己否定感」 としているところ。( 自己否定感が意志力をすり減らす)
そうなんですよね。
仕事終わる→帰宅ラン→シャワー→小食→ 早寝、を理想としているとき、ランニングができると「自分偉い!」 って気分がよくなって、 その後の行動もシャキシャキして早寝までたどり着くのだけど、
ランニングをやらないと「あーあ、 やるべきことを後ろ倒しにしてしまった、なんてダメなやつなんだ( 自己否定感)」となり、エネルギー消費もしてないはずなのに「もういいやアイスも食べちゃお」「シャワーめんどくさいな」 とダラダラして夜更かしになってしまうのです
大学で心理学をやっていたから、人間が”やらない言い訳” を無意識のうちに作る仕組みが死ぬほどあることは知っている
だから「やるか迷ったら負ける」 ことを前提に習慣を設計しなくてはいけないな、と実感しました
毎日1時間が無理なときは、「週に3回」ではなく「毎日30分」 に変える
迷う時点で「やりたがっていないダメな自分」 を自覚して消耗もするし
いろいろな引用が 村上春樹さんのエッセイとめっちゃかぶってる(特に、 職業としての小説家 / 走ることについて語るときに~)のは 感じてしまうところでした。
村上春樹さんの言葉の引用も多いし、規則正しい生活が習慣化している方同士、感銘・ 共感を覚えるところは同じということで仕方ないのかもしれないです
転職して半年、 毎朝1時間くらい早く出て会社の近くのスタバで勉強している(満員電車が本当に嫌いだから)
昔の自分と比べると かなりストイック気がするけど、 習慣になってると何とも思わないので 習慣は強い
これから良い習慣(=武器)をもっと増やしていきたいし、そのためにとても役に立つ本でした